第52回兵庫県写真作家協会公募展(2019年度)

審査結果

第52回兵庫県写真作家協会公募展の審査会が8月18日、写真家・山口高志氏を審査委員長に迎え、神戸新聞社会議室で行われた。
出品者150名(出品点数546点)の中から下記の各賞が決定した。

入賞作品講評
各賞講評 : 審査委員長 山口高志

<総評>
おしなべて撮影対象に対する撮影者の思いの強さ、被写体と対峙した時の一瞬の感激がストレートに伝わる作品が多く見られた。
但し、プリントは高コントラスト、高彩度の作品が多く、自然さを損なったシーンが多々見られた。


兵庫県知事賞

「盛夏」
 西郷 京子(神戸市西区)

三枚組の流れがバランスよく夏の光の強勢、季節を適確に捉えた表現力がみごと


令和特別賞

「一家で祭り」
小新井 治朗(神戸市垂水区)

四頭のシバ犬へ寄せる飼い主の愛情、慈しみの気持ちがよく現れたショット


兵庫県写真作家協会賞

「明日を夢見て」
田渕 聰司(神戸市垂水区)

三枚組、一点々の表現、姿勢の美しさをストレートに現している


兵庫県写真作家協会

「ローカル駅」
平松 国秀(赤穂市)

早朝の濃霧の中の通勤・通学を実にムーディーに捉え、冷々した大気感が伝わる


兵庫県写真作家協会賞

「急がないと…」
森 政勝(神戸市垂水区)

射し込む光の美しさ、明暗のバランスが素晴らしく、対象を見上げアングルが個性的


神戸新聞社賞

「レッドポイントの光景」
井上 淑子(神戸市東灘区)

壁面のイラストと人物それぞれがよくマッチ。動感の強弱表現、センスが個性的


兵庫県教育委員会賞

「初夏」
大久保 晴子(神戸市北区)

正にこの陰影のハッキリした街角を歩み行く一体感、この場に立つ臨場を感じる


兵庫県芸術文化協会賞

「歌って踊って」
播岡 猛(姫路市)

造形バランスが素晴らしく、枯らしたハスの実とカールした葉が音律を奏している


サンテレビ賞

「閑日」
木場 つた子(南あわじ市)

それぞれ異なる対象が壁面に織りなす影のドラマ、ストーリーをイメージする


富士フイルム賞

「遊泳仲間」
塔筋 幸造(神戸市兵庫区)

まるで生体ドラマを目の当たりにする臨場があり、組み方のうまみが伝わる


兵庫県写真材料商協同組合賞

「農繁期」
松本 敏信(姫路市)

天空の星の流動と水の張った棚田への写り込みバランスが程よく、畦のトラクターがよいアクセント効果


兵庫県写真材料商協同組合賞

「アフタヌーン」
中町 敬子(宝塚市)

まるで観る者がこの強烈な光の街中を歩むような目刺しが実に自然。うまいストリートフォト。


ラボネットワーク賞

「冬の旅」
羽根田 裕子(神戸市垂水区)


奨励賞

「故郷(ふるさと)」
新井 利彦(神戸市北区)


「虚無双」
岡本 直樹(姫路市)


「出番前」
荻田 尚治(神戸市西区)


「共生の街」
金場 滋(神戸市垂水区)


「厳冬の湖岸朝照」
辻森 寿美(西宮市)


「幽谷」
中尾 幸郎(養父市)


「浜辺の陽炎」
長尾 靖男(神戸市長田区)


「早春の花畑」
羽根田 幸男(神戸市垂水区)


「裏通り」
藤本 隆治(神戸市東灘区)


「あこがれ」
和田 愛子(神戸市東灘区)


入選

盛夏 上田 理恵(神戸市垂水区)
シラスウナギ漁 妹岡 実(赤穂市)
期待 千田 正憲(神戸市東灘区)
提灯祭 薦田 佳郎(神戸市北区)
大蛇退治 櫻井 春雄(神戸市垂水区)
三姉妹 薬師 鉄也(淡路市)
虚仮の一念 𠮷岡 一行(姫路市)
森田 眞理子(神戸市長田区)
住処の唄 辻本 幸代(神戸市垂水区)
乱舞 岡島 一郎(姫路市)
農村歌舞伎 山下 由喜(神戸市東灘区)
令和への年越し 浅尾 健次(姫路市)
惜春 野勢 数馬(赤穂市)
小鷺 柴田 恵子(神戸市中央区)
霜の朝 和泉 正則(三田市)
ひょっこりはん 槌矢 勝行(神戸市中央区)
閑日 竹中 紀子(宝塚市)
凝視 松本 義明(丹波市)
戸惑いと微笑み 赤松 昌哉(神戸市中央区)
奴まつり 堂上 芳(明石市)
親子 真殿 和子(神戸市東灘区)
港寸描 松岡 恭子(神戸市西区)
不思議なツーショット 古家 直紀(神戸市北区)
泣き相撲 伊藤 裕美(神戸市西区)
宵祭(よいまつり) 村上 元(神戸市中央区)
寸光 荒岡 浩志(神戸市長田区)
それぞれの自己主張 光武 仙子(三田市)
光に託して 長谷川 美恵子(神戸市西区)
雨の日 沖見 博子(神戸市東灘区)
踊れよさこい 多田 正昭(姫路市)